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14字 011-020
11[会元11]
一句明々 該万象、
重陽九日 菊花新。
一句明々として万象を該ぬ、
重陽九日菊花新なり。
一句明々として万象を該ぬ、
重陽九日 菊花新なり。
12[貞和6]
一句当陽 本現成、
平々仄々 仄平々。
一句当陽 本現成、
平々仄々 仄平々。
一句当陽 本現成、
平々仄々 仄平々。
13[碧巌37]
一曲両曲 無人会、
雨過夜塘 秋水深。
一曲両曲人の会する無し、
雨過ぎて夜塘秋水深し。
一曲両曲 人の会する無し、
雨過ぎて夜塘秋水深し。
14
一池荷葉 衣無尽、
数樹松花 食有余。
一池の荷葉 衣尽くること無し、
数樹の松花 食余り有り。
一池の荷葉 衣尽くること無し、
数樹の松花 食余り有り。
15[会元3]
剛被世人 知住処、
又移茅舎 入深居。
剛いて世人に住処を知られ、
又茅舎を移して深居に入る。
剛いて世人に住処を知られ、
又茅舎を移して深居に入る。
16[虚堂5]
一自赤心 来報国、
辺頭刁斗 不曾聞。
一たび赤心にして来って国に報じてより、
辺頭の刁斗 曾て聞かず。
一たび赤心にして来って国に報じてより、
辺頭の刁斗 曾て聞かず。
17[類聚5]
一把柳糸 収不得、
和風搭在 玉欄干。
一把の柳糸 収不得、
風に和して搭在す 玉欄干。
一把の柳糸 収不得、
風に和して搭在す 玉欄干。
18[虚堂8]
一把骨頭 挑去後、
不知明月 落誰家。
一把の骨頭 挑げ去って後、
知らず 明月 誰が家にか落つ。
一把の骨頭 挑げ去って後、
知らず 明月 誰が家にか落つ。
19[会元20]
一拶当機 怒雷吼、
驚起須弥 蔵北斗。
一拶 機に当って怒雷吼ゆ、
須弥を驚起して北斗に蔵す。
一拶 機に当って怒雷吼ゆ、
須弥を驚起して北斗に蔵す。
20
一段風流 玉琢成、
一枝留得 旧風流。
一段の風流 玉琢き成す、
一枝留め得たり旧風流。
一段の風流 玉琢き成す、
一枝留め得たり旧風流。
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