14字 001-010
1[類聚2]
握土成金 猶可易、
変金為土 却還難。
土を握って金と成すことは猶易かるべし、
金を変じて土と為すことは却って還た難し。
土を握って金と成すことは猶易かるべし、
金を変じて土と為すことは却って還た難し。
2[碧巌43]
安禅 不必須山水、
滅却心頭 火自涼。
安禅は必ずしも山水を須いず、
心頭を滅却すれば火も自ずから涼し。
安禅は必ずしも山水を須いず、
心頭を滅却すれば火も自ずから涼し。
3
依然 百丈山頭月、
五百生前 汝是誰。
依然たり百丈山頭の月、
五百生前 汝は是れ誰ぞ。
依然たり百丈山頭の月、
五百生前 汝は是れ誰ぞ。
4[全唐]
依稀似曲 纔堪聴、
又被風吹 別調中。
依稀として曲に似て
纔かに聴くに堪えたり、
又風に別調の中に吹かる。
依稀として曲に似て
纔かに聴くに堪えたり、
又風に別調の中に吹かる。
5[虚堂3]
惟愛 清台新暦日
懶観 韓子送窮文。
惟愛す 清台の新暦日
観るに懶し 韓子が送窮の文。
惟愛す 清台の新暦日
観るに懶し 韓子が送窮の文。
6[白氏]
遺愛寺鐘 欹枕聞、
香炉峰雪 撥簾看。
遺愛寺の鐘は枕を欹てて聞き、
香炉峰の雪は簾を撥げて看る。
遺愛寺の鐘は枕を欹てて聞き、
香炉峰の雪は簾を撥げて看る。
7[五祖]
一口吸尽 西江水、
洛陽牡丹 新吐蕊。
一口に吸尽す 西江水、
洛陽の牡丹 新たに蕊を吐く。
一口に吸尽す 西江水、
洛陽の牡丹 新たに蕊を吐く。
8[貞和9]
一心只在 梅花上、
凍損吟身 也不知。
一心 只梅花の上に在り、
吟身を凍損するも也た知らず。
一心 只梅花の上に在り、
吟身を凍損するも也た知らず。
9[普灯27]
一火鋳成 金弾子、
団欒都 不費鉗鎚。
一火 鋳成す金弾子、
団欒 都べて鉗鎚を費さず。
一火 鋳成す金弾子、
団欒 都べて鉗鎚を費さず。
10[伝灯16]
一片白雲 横谷口、
幾多帰鳥 夜迷巣。
一片の白雲 谷口に横たわり、
幾多の帰鳥か 夜巣に迷う。
一片の白雲 谷口に横たわり、
幾多の帰鳥か 夜巣に迷う。
→ 【原文ルビ訓読】禅林句集 14字 011-020
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