2019年11月11日月曜日

【ルビ訓読】無門関 No.8 奚仲造車 English


Version 1】ルビ訓読

第八則 奚仲(けいちゅう)造車(ぞうしゃ)

月庵(げったん)和尚(おしょう)(そう)()ふ。
奚仲(けいちゅう)(くるま)(つく)ること一百(いっぴゃく)(ぶく)
両頭(りょうとう)拈却(ねんきゃく)し、(じく)去却(こきゃく)して、
甚麼辺(なにへん)()(あきら)む」

無門(むもん)(いわ)く、
()(また)直下(じきげ)(あきら)()ば、
(まなこ)流星(りゅうせい)()()掣電(せいでん)(ごと)くならん」

(じゅ)(いわ)く、
機輪(きりん)(てん)ずる(ところ)達者(たっしゃ)()(まよ)ふ。
四維(しゆい)上下(じょうげ)南北(なんぼく)東西(とうざい)


Version 2】ルビなし訓読

第八則 奚仲造車

月庵和尚、僧に問ふ。
「奚仲、車を造ること一百輻。
両頭を拈却し、軸を去却して、
甚麼辺の事を明む」

無門曰く、
「若し也、直下に明め得ば、
眼は流星に似、機は掣電の如くならん」

頌に曰く、
機輪の転ずる処、達者猶ほ迷ふ。
四維上下、南北東西。



Version 3with English

第八則 奚仲造車
Case 8
Keichu the Wheel-maker

月庵和尚、僧に問ふ。
Gettan Osho

「奚仲、車を造ること一百輻。
 “Keichu, the first wheel-maker, made a cart whose wheels had a hundred spokes.

両頭を拈却し、軸を去却して、
Now, suppose you took a cart and remobed both the wheels and the axle.

甚麼辺の事を明む」
What would you have?”

無門曰く、
Mumon’s Comment

「若し也、直下に明め得ば、
If anyone can directly master this topic,

眼は流星に似、
his eye will be like a shooting star,

機は掣電の如くならん」
his spirit like a flash of lightning.

頌に曰く、
Mumon’s Verse

機輪の転ずる処、
When the spiritual wheels turn,

達者猶ほ迷ふ。
Even the master fails to follow them.

四維上下、
They travel in all directions, above and below,

南北東西。
North, south, east, and west.


Version 4Chinese 原文

八 奚仲造車

月庵和尚。問僧。
奚仲造車一百輻。
拈卻兩頭。去卻軸。
明甚麼邊事。

無門曰
若也直下明得。
眼似流星。機如掣電。

頌曰
機輪轉處 達者猶迷
四維上下 南北東西





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