16字 001-010
1[大灯]
一毛頭上 現宝王刹、
一弾指頭 転大法輪。
一毛頭上に宝王刹を現じ、
一弾指頭に大法輪を転ず。
一毛頭上に宝王刹を現じ、
一弾指頭に大法輪を転ず。
2
一仏成道、観見法界
草木国土、悉皆成仏。
一仏成道、観見法界
草木国土、悉皆成仏。
一仏成道、観見法界
草木国土、悉皆成仏。
3[眼目]
一双孤雁、撲地高飛、
一対鴛鴦、池辺独立。
一双の孤雁、地を撲って高く飛び、
一対の鴛鴦、池辺に独立す。
一双の孤雁、地を撲って高く飛び、
一対の鴛鴦、池辺に独立す。
4[碧眼13]
雲凝大野 徧界不蔵、
雪覆盧花 難分朕迹。
雲、大野に凝って徧界蔵さず、
雪、盧花を覆って朕迹分ち難し。
雲、大野に凝って徧界蔵さず、
雪、盧花を覆って朕迹分ち難し。
5[礼記]
鸚鵡能言 不離飛鳥、
猩々能言
不離禽獣。
鸚鵡能く言えども飛鳥を離れず、
猩々能く言えども禽獣を離れず。
鸚鵡能く言えども飛鳥を離れず、
猩々能く言えども禽獣を離れず。
6[碧眼1]
隔山見煙 便知是火、
隔墻見角 便知是牛。
山を隔てて煙を見て
便ち是れ火なることを知り、
墻を隔てて角を見て
便ち是れ牛なることを知る。
山を隔てて煙を見て
便ち是れ火なることを知り、
墻を隔てて角を見て
便ち是れ牛なることを知る。
7[詩経]
関々雎鳩 在河之洲、
窈窕淑女 君子好逑。
関々たる雎鳩は河の洲に在り、
窈窕たる淑女は君子の好逑。
関々たる雎鳩は河の洲に在り、
窈窕たる淑女は君子の好逑。
8[詩経]
求之不得、寤寐思服。
悠哉悠哉、輾転反側。
之を求むれども得ず、寤寐に思服す。
悠なるかな悠なるかな、輾転反側す。
之を求むれども得ず、寤寐に思服す。
悠なるかな悠なるかな、輾転反側す。
9[虚堂9]
漁歌烟浦 咸称富貴、
樵唱雲樹 共楽昇平。
漁は烟浦に歌って咸 富貴と称し、
樵は雲樹に唱えて共に昇平を楽しむ。
漁は烟浦に歌って咸 富貴と称し、
樵は雲樹に唱えて共に昇平を楽しむ。
10[虚堂1]
堯風蕩々 野老謳歌、
舜日熙々 漁人鼓棹。
堯風蕩々として野老謳歌し、
舜日熙々として漁人棹を鼓す。
堯風蕩々として野老謳歌し、
舜日熙々として漁人棹を鼓す。
→ 【原文ルビ訓読】禅林句集 16字 011-020
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