2015年11月21日土曜日

パーリ語で読む『スッタニパータ』犀の角(1/41)


Suttanipāta
スッタニパータ

第一 蛇の章
三 犀の角(1/41偈)



サッベースSabbesu, 一切の)
ブーテースbhūtesu, 生類にたいして)
ニダーヤnidhāya, 置いて)
ダンダンdaṇḍaṃ, 棒を),

[毎田周一訳]一切の生きものに杖をふるはず

[中村元訳]あらゆる生きものに対して暴力を加えることなく、

[正田大観訳]一切の生類にたいし、棒(武器)を置いて、



アウィヘータヤンaviheṭhayaṃ, 害さない人)
アンニャタランピaññatarampi, 他のだれも)
テーサンtesaṃ, 彼らの);

[毎田周一訳]その一つをさえ悩ますことなく

[中村元訳]あらゆる生きもののいずれをも悩ますことなく、

[正田大観訳]彼らの誰ひとりでさえも害さずにいる者は、



Na, ない)
プッタミッチェッヤputtamiccheyya, 子を望ま)
クトーkuto, どうして)
サハーヤンsahāyaṃ, 仲間を),

[毎田周一訳]子供や仲間を欲しがらないで

[中村元訳]また子を欲するなかれ。況や朋友をや。

[正田大観訳]子を求めぬもの。どうして、道友を〔求めよう〕。



エコーEko, 一人で)
チャレーcare, 行こう)
カッガウィサーナカッポーkhaggavisāṇakappo, 犀の角のように).

[毎田周一訳]犀の角のやうにただ一人歩いてゆかう

[中村元訳]犀の角のようにただ独り歩め。

[正田大観訳]犀の角のように、独り、歩むもの。





引用:
ブログ「困った時はダンマパダ、スッタニパータで悟りを開く」
生きものを 慈しむけど 子をもたず 仲間求めず 一人で歩く<35>

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