話:アルボムッレ・スマナサーラ
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漢字の意味をよく調べれば、漢訳のお経もなんとか分かります。
たとえば、ブッダ
Budda は漢字で「仏陀」と書きますが、その「仏」、古い文字で「佛」と書きますが、これは遍
(へん)が人間で、旁
(つくり)が否定の意味で、合わせて
「人間ではない」という意味です。その意味を知ったときは私も驚きました。
旁
(つくり)が否定形ですから遍
(へん)を水にすると、沸騰の「沸」。水が水でなくなっている瞬間という意味になります。水が水の状態を乗り越えて沸騰する。そのように、人間が人間の状態を乗り越えて、人間ではあるのだけど、やっぱり違うということで「佛陀」になる。
仙人は、別に人間を乗り越えたわけではなく、ただ山にいる人ですから「仙」と書いて、それでおしまい。「人にあらず」の「佛」は、仏陀だけで、他には使いません。
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引用:
ブッダの実践心理学 (アビダンマ講義シリーズ―第1巻 物質の分析)
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