「足元を見る」
昔の金融業者の人は、文字通り、お金を借りに来た人の足元、その履き物を見たそうです。
「なにも高級なモノである必要はないし、新しくなくてもいい。手入れが行き届いていることが大事です。靴にホコリがかぶっていたら、それは心のスキを見せるのに等しく、相手はそこで人間性を値踏みするのです。」
それをあらわす禅語が「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」。
「着物は上等なのに、草履はいただけない」と思われるのか、それとも、「この人は履き物にまで気を配っている」と思われるのか。
自分の足元は、思ったよりも雄弁なようです。
出典:禅が教えてくれる 美しい人をつくる「所作」の基本
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