2016年5月30日月曜日

「パーリ三蔵」の日本語訳一覧




まんどぅーかのパーリ語ページ
「パーリ語経典入門」より



パーリ語経典は、日本では1935〜41年にかけて高楠順次郎の監修のもと、『南伝大蔵経』65巻70冊という形で出版されました。






岩波文庫からも中村元の訳で、主要経典が出版されています。






大蔵出版からは片山一良訳で、「パーリ仏典 長部」「パーリ仏典 中部」などが翻訳出版されています。






このような様々なかたちで翻訳がでています。原典はPTS(Pali Text Society)から出版されていますし、ネット上ではVRI(Vipassana Research Institute)で原文を入手することが可能です。






パーリ語経典は大きく3部分にわかれ、これを総称して「(パーリ語)三蔵」といいます。

1. 律蔵
(Vinaya piṭaka)ヴィナヤ・ピタカ
2. 経蔵
(Sutta piṭaka)スッタ・ピタカ
3. 論蔵
(Abhidhamma piṭaka)アビダンマ・ピタカ






1. 律蔵(Vinaya piṭaka)ヴィナヤ・ピタカは僧侶、出家者の生活規則、規範、禁止事項を定めたもので、3部からなります。



経分別(Sutta vibhaṇga)スッタ・ヴィバンガ
日本語訳[南伝大蔵経1 ,2
犍度部(Khandhaka)カンダカ
日本語訳[南伝大蔵経3 ,4 ;国訳論14]
附随(Parivāra)パリヴァーラ
日本語訳[南伝大蔵経5






2. 経蔵(Sutta piṭaka)スッタ・ピタカはブッダやその弟子たちの言行などで、分量的な長さに応じて5つに分かれます。



2.1 長部経典
(Dīgha nikāya)ディーガ・ニカーヤ

戒蘊篇(Sīlakkhandha vagga)シーラッカンダ・ヴァッガ
日本語・全訳[南伝大蔵経6原始仏典1パーリ仏典2.1パーリ仏典2.2
日本語・部分訳[沙門果経 ]





大篇(Mahā vagga)マハー・ヴァッガ
日本語・全訳[南伝大蔵経6 ,7原始仏典2パーリ仏典2.3パーリ仏典2.4
日本語・部分訳[大般涅槃経(ブッダ最後の旅)大念処経





波梨篇(Pāthika vagga)パーティカ・ヴァッガ
日本語・全訳[南伝大蔵経8原始仏典3パーリ仏典2.5パーリ仏典2.6






2.2 中部経典
(Majjhima nikāya)マッジマ・ニカーヤ

根本五十経篇(Mūla paṇṇāsa)ムーラ・パンナーサ
日本語・全訳[原始仏典4原始仏典5パーリ仏典1.1 、パーリ仏典1.2 ]
日本語・部分訳[大念処経(A.スマナサーラ)大念処経(片山一良)鋸喩経





中分五十経篇(Majjhima paṇṇāsa)マッジマ・パンナーサ
日本語・全訳[原始仏典5原始仏典6パーリ仏典1.3パーリ仏典1.4

後分五十経篇(Upari paṇṇāsa)ウパリ・パンナーサ
日本語・全訳[原始仏典6原始仏典7パーリ仏典1.5パーリ仏典1.6 ]




2.3 相応部経典
(Saṃyutta nikāya)サンユッタ・ニカーヤ

有偈篇(Sagāthā vagga)サガータ・ヴァッガ
日本語・全訳[原始仏典2.1パーリ仏典3.1パーリ仏典3.2
日本語・部分訳[1〜3(ブッダ神々との対話)4〜11(ブッダ悪魔との対話)





因縁篇(Nidāna vagga)ニダーナ・ヴァッガ
日本語・全訳[原始仏典2.2パーリ仏典3.3パーリ仏典3.4

蘊篇(Khandha vagga)カンダ・ヴァッガ
日本語・全訳[原始仏典2.3

六処篇(Saḷāyatana vagga)サラーヤタナ・ヴァッガ
日本語・全訳[原始仏典2.4

大篇(Mahā vagga)マハー・ヴァッガ
日本語・全訳[原始仏典2.5原始仏典2.6




2.4 増支部経典
(Aṇguttara nikāya)アングッタラ・ニカーヤ

一集(Ekaka-nipāta)エーカカ・ニパータ
日本語訳[南伝大蔵経17

二集(Duka-nipāta)ドゥカ・ニパータ
日本語訳[南伝大蔵経17

三集(Tika-nipāta)ティカ・ニパータ
日本語訳[南伝大蔵経17

四集(Catukka-nipāta)チャトゥッカ・ニパータ
日本語訳[南伝大蔵経18

五集(Pañcaka-nipāta)パンチャカ・ニパータ
日本語訳[南伝大蔵経19

六集(Chakka-nipāta)チャッカ・ニパータ
日本語訳[南伝大蔵経20

七集(Sattaka-nipāta)サッタカ・ニパータ
日本語訳[南伝大蔵経20

八集(Aṭṭhakādi-nipāta)アッタカーディ・ニパータ
日本語訳[南伝大蔵経21

九集(Navaka-nipāta)ナヴァカ・ニパータ
日本語訳[南伝大蔵経22上

十集(Dasaka-nipāta)ダサカ・ニパータ
日本語訳[南伝大蔵経22上南伝大蔵経22下

十一集(Ekādasaka-nipāta)エーカーダサカ・ニパータ
日本語訳[南伝大蔵経22下









2.5 小部経典
(Khuddaka nikāya)クッダカ・ニカーヤ





小誦経(Khuddaka-pāṭha)クッダカ・パータ
日本語訳[小部経典1

法句経(Dhammapada)ダンマパダ
日本語訳[小部経典1ダンマパダ(ブッダ真理のことば)中村元法句経(ダンマパダ)A.スマナサーラダンマパダ(片山一良)法句経(友松圓諦) ほか多数]






自説経(Udāna)ウダーナ
日本語訳[小部経典1

如是語経(Itivuttaka)イティヴッタカ
日本語訳[小部経典1

経集(Sutta-nipāta)スッタニパータ
日本語訳[小部経典1スッタニパータ(ブッダのことば)中村元スッタ・ニパータ(A.スマナサーラ) ほか多数ー]






天宮事経(Vimāna-vatthu)ヴィマーナヴァットゥ
日本語訳[小部経典2

餓鬼事経(Peta-vatthu)ペータヴァットゥ
日本語訳[小部経典2

長老偈経(Thera-gāthā)テーラガーター
日本語訳[小部経典2テーラガーター(仏弟子の告白)






長老尼偈経(Therī-gāthā)テーリーガーター
日本語訳[小部経典2テーリーガーター(尼僧の告白)






譬喩経(Apadāna)アパダーナ
日本語訳[小部経典3小部経典4小部経典5

仏種姓経(Buddha-vaṃsa)ブッダ・ヴァンサ
日本語訳[小部経典5

所行蔵経(Cariyā-piṭaka)チャリヤー・ピタカ
日本語訳[小部経典5

本生経(Jātaka)ジャータカ





大義釈(Mahā-niddesa)マハー・ニッデーサ
日本語訳[小部経典8

小義釈(Cūḷa-niddesapāḷi)チューラ・ニッデーサ
日本語訳[小部経典9

無礙解道(Paṭisambhidā-magga)パティサンビダー・マッガ
日本語訳[小部経典10






3. 論蔵(Abhidhamma Pitaka)アビダンマ・ピタカとは「法(教え)に関して」という意味で、教義に関する解説です。このため、律や経がブッダの言葉あるいはブッダが定めたものということになっているのに対し、論は仏弟子の撰述ということになっています。



法集論(Dhamma-sangani)ダンマサンガニ
日本語訳[南伝大蔵経45

分別論(Vibhanga)ヴィバンガ
日本語訳[南伝大蔵経46南伝大蔵経47

界論(Dhātukathā)ダートゥカター
日本語訳[南伝大蔵経47

人施設論(Puggala-paññatti)プッガラ・パンニャッティ
日本語訳[南伝大蔵経47

論事(Kathāvatthu)カターヴァットゥ
日本語訳[南伝大蔵経57南伝大蔵経58

双論(Yamaka)ヤマカ
日本語訳[南伝大蔵経48上南伝大蔵経48下南伝大蔵経49

発趣論(Paṭṭhāna)パッターナ
日本語訳[南伝大蔵経50南伝大蔵経51南伝大蔵経52南伝大蔵経53南伝大蔵経54南伝大蔵経55南伝大蔵経56




蔵外(Anya)
パーリ語三蔵には入っていませんが、重要・有名な文書で経典扱いされているものです。


弥蘭王問経(Milinda-pañha)ミリンダ・パンハ
日本語訳[南伝大蔵経59上南伝大蔵経59下






島王統史(Dīpa vaṃsa)
日本語訳[南伝大蔵経60

大王統史(Mahā vaṃsa)
日本語訳[南伝大蔵経60

小王統史(Cūḷa vaṃsa)
日本語訳[南伝大蔵経61

清浄道論(Visuddhi-magga)
日本語訳[南伝大蔵経62南伝大蔵経63南伝大蔵経64

一切善見律註序(Samanta pāsādikā)
日本語訳[南伝大蔵経65

摂阿毘達磨義論(Abhidhammattha saṇgaha)アビダンマ・マッタサンガハ
日本語訳[南伝大蔵経65






阿育王刻文(Dhamma lipi)
日本語訳[南伝大蔵経65






参考:アビダンマの解説書



ブッダの実践心理学(アビダンマ講義)1
ブッダの実践心理学(アビダンマ講義)2
ブッダの実践心理学(アビダンマ講義)3
ブッダの実践心理学(アビダンマ講義)4
ブッダの実践心理学(アビダンマ講義)5
ブッダの実践心理学(アビダンマ講義)6
ブッダの実践心理学(アビダンマ講義)7
ブッダの実践心理学(アビダンマ講義)8




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