至道無難 【僧粲】

至道無難

至道は無難なり

唯嫌揀択

ただ揀択を嫌う

但莫憎愛

ただ憎愛なくんば

洞然明白

洞然として明白なり





話：魚川祐司

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六世紀の中国に、僧粲（そうさん）という禅僧がいた。禅宗第三祖といわれる人だが、彼の著作である『信心銘』の冒頭に、「至道無難、唯嫌揀択、但莫憎愛、洞然明白」という有名な言葉がある。

「最高の道は難しいものじゃない。ただ、よくないのは選り好みだ。あれが好い、これが嫌だというのをやめさえすれば、じつにハッキリしたものだ」


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孟子いわく

道は近きに在り
しかるにこれを遠くに求む